2014年06月08日

オディッシーダンスとは

pasapari3.png東インド古典舞踊「オディッシー」とは・・・

東インド、オリッサ地方発祥の古典舞踊。
紀元前1世紀頃には、元となったと見られる舞踊とその楽団の様子が洞窟に掘られています。
主に、聖地プリージャガンナート寺院内で
マハリ(巫女)たちの神への奉仕として踊られてきましたが、
衰退の危機を乗り越え、寺院の外で踊るゴティプア(女装した少年たち)勢が出現。
舞台芸術として大成し、オリッサ外でも踊られるようになったのは、近年60年程です。
最大の特徴は、彫刻から抜け出したようなバンギ(体の屈曲)。

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 私が学んでいるのはグル・デバ・プラサッド・ダス・スタイルのオディッシーダンスです。
このスタイルは、トライバル、フォークの要素を強く取り入れ、力強く土着的です。
魅力は、誰もがもつ”自然な”美しさが生きていることだと思います。

私のグルジ、ガジェンドラ・クマール・パンダは、デバsir(デバプラサッドグルジのこと)の家に10年間暮らし、そのスタイルを学びました、
家族、それ以上の信頼関係だったと聞きます。
デバsirがこの世を去る間際1ヶ月、グルジは片時も離れず付いて看病したそうです。
他ならぬデバsirがそれを望んだからだです。
その話をしてくれたグルジの目には涙が浮かんでいたように思います、私の目にも涙が浮かびました。

インド伝統におけるグル(師匠)とシシャ(弟子)の関係はとても深いものです。
生き方や、もっと深い精神的な導きをしてくれるグル、という意味合いが強いようです。


pasapari3.pngジャガンナートについて

オディッサ州、プリーのジャガンナート寺院に祀られている土着神。
オリッサの人々に、非常に愛され、尊敬され、親しまれている。
尚、寺院にはヒンドゥー教徒しか立ち入れない。

左からバラバドラ(兄)、スバドラ(妹)、ジャガンナート
サンスクリット語で、ジャガ=宇宙、ナータ=主のことで、
「宇宙の主」という意味。
その大きな丸い目で、全てを観察し、目撃していると言われている。

尚、もともと丸太をくりぬいて神像にしたという経緯があり、像は木製です。

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pasapari3.pngバンギ・・・体の屈曲が、全体の優雅な姿勢を表現していること。
●チョウコ
肘は曲げて腕は前方へまっすぐに伸ばし、
膝を真横に開いて深く座った姿勢。
ジャガンナート神の様子を表していると言われる。

●トリバンギ
トリとは3、バンギとは屈曲のことで、胸、膝、腰の3ヶ所を曲げた姿勢のこと。


デバプラサッドダススタイルでは、チョーカがとても重要視されます。
チョウコは私たち舞踊家のHeart(心)だとグルジは教えてくれました。
どっしりと腰を下ろしてまっすぐに前方を見つめている様子には、その舞踊家の精神が自然と現れるかのようです。

pasapari3.pngオディッシーの演目
オディッシーの主題は深く宗教に根付いており、精神性が深く審美的で、
どの演目も、神々への献身的な愛(帰依)を持っています。
1.マンガラチャラン
舞台の成功を祈り、公演の初めに踊られます。 
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 ガネーシャ・マンガラチャラン、
シヴァ・マンガラチャランなど
 
タケダ、タムテイ、バットゥ
 
2.スタイ
物語性のない純粋舞踊。寺院彫刻に見られるようなバンギが多く登場します。
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3.パッラビ
花がつぼみから開花していくという意味。複雑なリズム構成のピュアダンス。
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 カラヴァティ・パッラビ、
サベリ・パッラビ、
カリヤニ・パッラビなど
 
ダシャバターラ、マヌダラナなど
 4.アビナヤ
感情を表現する、物語性のある踊り。
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5.モクシャ
解脱という意味。公演の最後に踊られる速いテンポの純粋舞踊。
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以上の順番で行われ、
生を受けて、成熟し、死ぬまでの、人の一生を表すとも解釈される。


pasapari3.pngムドラーとは
サンスクリット語で封印、印章を意味する象徴的なジェスチャーです。

インド舞踊でのムドラーの役割
ハンドジェスチャーによって意見や感情、場所や状況を表します。
これは規則化されたサインとして用いられ、踊り手は勿論のこと、
観客にとっても、ムドラーを理解することで物語の理解が深まります。


posted by Susant at 11:42| Comment(0) | 東インド古典舞踊オディッシー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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