2015年08月03日

オディッシーって何??という方へ

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インド全土は逆三角のような形をしていますが、東端の州をオリッサ州といいます。
気候は温暖で、土地面積の多くはジャングルです。
農業従事者はインドの中でもとても多い州で、海沿いですから漁業もさかんです。

オリッサの人々のお顔は丸く、目も丸く、背は小さく、体も丸く、使う文字や言葉の雰囲気も丸いです。
素朴で、純粋な田舎の人たち、、といった印象 です。
また、様々なトライバル(原住民)の人たちも多く暮らしています。彼らの住居の多くは森の中、
狩猟をしながら独自の文化や宗教のもと暮らしています。年々減っているそうですが・・・
そんな人達の多かった影響もあるのか、オリッサでは完全菜食の文化がそんなにありません。
と言っても、一般的な日本家庭のように毎日肉や魚を頂いているわけではないですが・・・。

彼らの生活に絶対欠かせない存在が、神です。絶対的な信仰を受けているのがジャガンナートという神様です。
可愛らしい丸い目とニコっと微笑んだ口が特徴的ですが、これは全宇宙を目撃し、ピティを たたえている瞑想の図だということです。
ジャガン=宇宙、ナート=主、という意味があり、プリーという町の寺院に本体があります。
オリッサの人間でジャガンナートを信仰していない人は見たことがありません。


プリーは田舎の小さな町ですが、聖地としてその名前は全世界に知られています。
それは一重にジャガンナート寺院があるからなのですが、その人気っぷりは私達の理解を超えていて、
例えば年に1回、山車に乗ってジャガンナートが出てくるラタヤットラ祭りの期間には、その姿を一目見ようと、多いと一日300万以上の人たちが訪れます。

古くからジャガンナート寺院の中では踊りや歌が神様に奉納されてきました、それが今日 のオディッシーのもとになっています。

さて、オリッサは彫刻の国、寺院の国とも呼ばれます。
世界遺産コナーラク寺院はオリッサのナンバーワン観光地だと思いますが、
ここにでてくるようなクネっとした女性の彫刻ポーズはオディッシーダンスに大きな影響を与えています。

また、そんなに有名でないかもしれませんがオリッサはインド一、仏教遺跡の多く残されているところです。
歴史的な背景があるのですがそれはまた今度・・・。

オディッシーダンスは、そんなオリッサの風土や文化に育まれた舞踊です。
下半身はインドの荒い大地を踏みしめる男性性をあらわすようにどっしりと中腰、
上半身は優雅で素朴 な女性性を表現するようにやわらかに、円を描く動きが多用されます。



さらに私たちの流派を創設した師匠は、オディッシーにトライバルダンスやフォークダンスの要素を取り入れました。
これは私の見解ですが、
神に向かうことができるのは、
寺院の中の巫女だけでなく、オリッサに暮らす一般人やトライバルの人々、またはオリッサの人間でなくたって、異教徒でさえも
平等に与えられている、という考えがあったのではないかなあ、と勝手に思っています。

posted by Susant at 22:36| 東インド古典舞踊オディッシー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする